夫が出張先の高知県で訪ねた、自然有機農業を営んでおられる下村農園さんの根生姜。
https://shimomurafarm.amebaownd.com/
下村さんとは、私は直接お会いしていませんが、
四万十川の源流の人里はなれた場所に、木造の家をご自身で建てられ、(元建築業をされていたのだとか)
自然とともに生きることを愉しんでおられる姿が、夫の話からよく伝わってきました。
下村農園さんでは、生姜は生姜シロップに加工し販売されておられます。
今回はその貴重な生姜をお分けいただいたのだそう。
真っ先に思い浮かんだのは、生姜の炊き込みご飯。
香ばしく焼き目をつけた油揚げと合わせて炊けばきっと、すごくいい香りがするに違いない。
お米は、私の地元、新潟県の米農家さん、岸田ライスファームの岸田健さんが作ったコシヒカリ。
信頼するお米農家さんのおひとりです。
https://r.goope.jp/kishidaricefarm
米を洗い、いったんザルに上げて5分ほど水きり。
長く置きすぎると、米が乾燥して炊く時に割れやすくなるので注意です。
そうしたら、土鍋に入れて浸水。
米と同量の水と、昆布を入れて40分。
過去に、お米がおいしく炊ける最短の浸水時間をいろいろと比較してみた結果、
少なくとも40分は浸水をしたほうが、芯までふっくらと炊ける、と思いましたので、そうしています。
※ただし炊飯器の場合は、浸水の代わりに圧力をかけたりするので、(機種にもよるが)浸水の必要がない場合も多い。
浸水の間に具の準備。
生姜の皮はスプーンでザッと削る程度。そして千切りにする。
油揚げは、フライパンで両面を焼いて、香ばしい焼き目をつけたら、
そのあと、2cm角くらいにカット。
いったん焼き目をつけることで油臭がなくなり、香ばしく、そして食感が良くなります。
そうしてから、やや大きめに切って使うのが好きです。
材料もそろったところで、酒、醤油、塩で調味をして炊き始めます。
炊き込みご飯というのは、その時に使う素材の水分や味で、仕上がりにけっこう差が出ます。
土鍋で炊く時は、どの鍋で炊くかだったり、火加減の微妙な具合もあるのでなおさら。
だからいつも仕上がり具合は一期一会で、レシピで表せない面白さがありますね。
さてさて、今日の炊き具合はどうだろう。
土鍋から上がる湯気からもう、生姜の香りが充満しています。ん、、
蒸気の出具合で火加減を微調整しながら。
炊き上がり、蒸らしも完了したところで蓋を開けて。
炊き上がりに杓文字を入れる瞬間。お米の粒立ちやつや感などが分かります。
なかなかうまく炊けていい感じ。
炊きたて熱々をハフハフほうばる。
『生姜!からーーーーい!!』
と目が開く。だけど
『お米があまーーーい!!』
生姜の辛みと香りが鮮烈。高知の四万十川の源流で育ったチカラ強さ、でしょうか。
普段スーパーなどで買って使う生姜とは存在感がまったく違う。
対比するように、もっちりと甘いお米のおいしさが際立ちます。
油揚げの香ばしさや、少しだけじゅわっと感じる油感も相性抜群。
2杯、3杯と、おかわりをしました。
炊きたてのごはんは、おいしいとつい食べ過ぎてしまう、、
ちょっと時間をおくと、生姜の辛みはおだやかになって、すっとやさしい味に。
冷めてもおいしかった。
生姜というと、寒い時期にカラダを温めるイメージも強いですが、
初夏の季節の変わりめに、気分や体調がシャキっとしておすすめです☆
【生姜とお揚げの炊き込みごはん】
■ 米 3合
■ 水 540ml
■ 根しょうが 60g(千切り)
■ 油揚げ 1枚(焼き目をつけて2cm角)
■ 真昆布 5g
■ 酒 大さじ1
■ 醤油 大さじ1
■ 塩 小さじ1